先の読めない時代でも、「健康」にこだわることが道をつくる。
“世界の人々の健康と豊かな生活文化に貢献すること”をどう実現していくか
世の中のニーズや顧客の動向を捉えるだけでも大変な時代になってきていますが、それに加えて紛争や為替の状況等に至るまで、社会の動きが近年の変化の枠を超えて大きく変動しています。その変動に伴い原料やエネルギーの高騰も続き、今後はより重大な局面を迎えることになるかもしれません。不確実なことが多くなり誰も先はわかりません。そこで、まず私たちが見えている現実に対してどう取り組んでいくか、そして様々な困難がある中でも弊社が掲げている“世界の人々の健康と豊かな生活文化に貢献すること”に対して、一貫性をもって取り組んでいくことが大事ではないかと考えています。
知識を伝え、健康に対する関心の流れを生む
世界中で食生活が豊かになってきており、それによる健康リスクが増えています。肥満や糖尿病は食が豊かになった先に訪れる生活習慣病ですが、病気によって医療費が上がり国の財政が逼迫した先に高齢化があれば、それは社会にとって決して小さい問題ではありません。それを解決するために、健康になるための食生活がどういうものか一人ひとりに知識として伝えていく必要があります。そういった行動が習慣化されるためには、まず皆さんに意識をしていただくことが大切であると感じています。コロナ渦以降食品業界でニーズが高まっているものの一つに免疫系の商品がありますが、コロナウイルスを一つのきっかけとして「免疫系が大事」という意識が拡がりました。そのような健康に対する関心の流れを生み出していくのも、私たちの使命の一つだと思っています。
健康な食生活を意識いただくために何が必要かを考える
健康になるための食生活とはどのようなものなのかが、もっと啓蒙されていく必要があると感じています。健康的な食生活をしている人は必ずしも富裕層というわけではなく、それよりも知識のある人が健康的な食生活になる傾向があります。結局金銭的に余裕があることよりもどう意識していくかが大切です。つまり健康に対する正しい知識を増やすことが、健康的な食生活への心がけに繋がります。知識を徹底して伝えることで、皆さんの生活習慣病は予防できると考えています。私たちは、正しい知識を伝えることによって人の健康がどう変化していくのか、その相関関係を調べていきたいと考えています。その先には人の健康管理が最適化されて医療費が削減される未来があり、それがどの国でも実現できるようになれば、これほどまでに世界の健康に寄与できることはないと考えています。私たちはその世界を実現していくために何ができるかを考えながら、事業活動を進めていきたいと考えています。これからの日本は人が減っていく時代です。それは消費者だけでなく働き手としても同じ事が言えます。その上生活習慣が乱れた人が増えるようでは、社会資産の形成が困難になります。そういった状況を阻止するためにも健康な人を増やし、社会の生産性を下がらないようにしなくてはなりません。私たちが提供する健康に対する知識が、少しでも皆さんに寄与できるよう進めていきたいと考えています。
新しいマーケットをいかにつくるか
国内の人口が減少する中で世界人口は増加しており、今までと同じ方法を続けるのではなく私たち自身も変わらなければならないと考えています。変化のためには新しいマーケットへ挑戦しなければならないですし、国内だけではなく海外へも目を向けなくてはならないと考えています。最近では、生産工程の無駄をどう省いていくかという効率化に関する相談は随分と増えました。また先行き不透明で思いもよらぬリスクに備えるために、企業自身が現実的にできることに取り組んで危機に備えているような雰囲気も感じます。私たちはそうした様々なニーズを取り逃さないように、常日頃から需要に先駆けて研究開発を行っています。これからも営業・研究・製造の3部署が一体となって情報感度を高め、変化していくニーズを捉えるような体制づくりを行っていきます。さらに、現在私たちは今まで取引がなかった業界に対してもどんなニーズがあるのかを探り、見つけたニーズに合わせた活動を起点とした新しいマーケットをつくるべく取り組みを増やしています。
やるべきことを着実に進めていく
変化の著しい中で時代に合わせることは必要ですが、こういったときこそ右往左往せずに私たちのやるべきことを粛々と取組むことが大切です。“世界の人々の健康と豊かな生活文化に貢献する”という人類普遍的な命題を掲げている私たちだからこそ、着実にその歩みを進めていくことを何よりも大切にしていきたいです。この壮大な目的は短期的に実現できるものではありません。企業が社会的であることを求められる時代だからこそ、冷静にその歩みを進めたいと思います。