【第2回】茶カテキンで美肌づくり
「酸化」と「糖化」をケアしてスマートエイジング

健康な肌とは？

キメが細かく透き通るような肌、やわらかく弾力のある赤ちゃんのような肌。女性の誰しもが憧れる健康的な美肌は、真皮の部分がしっかり機能して、肌の再生に働きかけることで成り立っています。

健康な肌の構造

皮膚の本体と言える真皮の部分はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの組織で構成されています。

なぜ肌は老化してしまうのでしょうか。肌の老化には、加齢・酸化・糖化の三大要素が関わっていると言われています。

加齢はいくら対策をしても、どうしても防げないものです。しかしここで朗報があります。「酸化」と「糖化」に対しては、ケアすることができるのです。

茶カテキンで「抗酸化」美肌づくり

ヒトが呼吸する際に体内に取り込まれる酸素のうち、一部は「活性酸素」に変化します。活性酸素は増えすぎると体内を「酸化」、つまりサビつかせることで、老化を進めてしまいます。その老化現象にはシミ、シワ、たるみなどの肌の衰えも含まれており、美肌にとって大敵であるといえます。

私たちのカラダには酵素の働きで活性酸素を消去するシステムがありますが、加齢に伴い酵素の働きは弱くなっていってしまいます。

最近、第7の栄養素として、抗酸化物質が注目されてきています。茶カテキンは抗酸化物質の中でも優れた抗酸化パワーを有しており、しかも摂取しやすい栄養成分です。肌の老化防止はもとより、加齢に伴い弱まっていくチカラを補うためにも、茶カテキンの摂取をおすすめします。

J. Agric. Food Chem., 49, 4619(2001)より改変

茶カテキンで「抗糖化」美肌づくり

「糖化」とは、肌のハリや弾力を支えるタンパク質であるコラーゲンやエラスチンに、ブドウ糖などがくっついて変性してしまうことを言います。この変性した物質はAGEと呼ばれており、AGEは一旦できると分解されにくいため体内に蓄積されていきます。
AGEは肌が老化する原因の一つであり、これによって肌が黄色くくすんでしまうと、色素沈着ではないために美肌ケアをいくらやっても解決しない、残念なお肌になってしまいます。

AGEは加齢とともに増え続けていくため、対策をしなければどんどんとお肌の危機が近づいてくるのです。

ここでも活躍するのが、茶カテキンです。茶カテキンは糖化反応をおさえて、AGEの発生を防ぎます。

スマートエイジングのために

茶カテキンは、「酸化」や「糖化」から私たちのカラダを守ってくれる、力強い成分です。あなたのスマートエイジングのために、茶カテキンを毎日積極的に摂ることをおすすめします。最近の研究結果からは、茶カテキンは１日500mg以上摂取するとよいと考えられています。お茶にすると、約10杯。それもなるべく渋めのお茶を飲むと効果的です。
　もちろんお茶を飲みなれていない人には多い量ですし、カフェインのようなお茶に含まれる他の成分が気になる人もいることでしょう。そうした場合はサプリメントなどを適度に活用することで、茶カテキンの効果をうまく使っていくことをおすすめします。