チラバゾールとは
「チラバゾール」は、当社がこれまで食品分野で培ってきた技術を基盤として開発した「100%植物由来」の脂肪酸エステル系界面活性剤です。
太陽化学は食品向けの界面活性剤、つまり「乳化剤」の製造・開発を行ってきました。この乳化剤の主な機能のひとつに、「固体粉末の分散性向上効果」があり、チョコレートの減粘剤などとして使用されています。チョコレートには、カカオ脂に親水性の固体粉末である砂糖・ココアが配合されている状態ですが、その固体粉末の分散性が悪いと高粘性な組成物となり、チョコレートの加工性が悪くなります。ここに乳化剤を活用することで粉末が分散し、粘度の低い加工適性の高いチョコレートとなります。太陽化学では、この機能を工業分野でも活用できないかと、チョコレートの減粘剤を活用して樹脂中でのフィラー分散効果を検討し、混練トルクの低減およびフィラーの均一分散効果を確認いたしました。
これをヒントに工業向け用途としての適性を検討し、改良を重ねた結果、汎用樹脂といわれる ポリエチレン (PE)、ポリプロピレン (PP)、ポリスチレン (PS)、ポリ塩化ビニル (PVC)でのフィラーの均一分散、フィラーの高充填を可能とする「環境にやさしく安全性に優れた樹脂改質剤」としてご使用頂いております。