マイクロ波による乾燥技術のご紹介
電子レンジでも使われているマイクロ波を応用することで、様々な食品を乾燥させることが出来ます。太陽化学では、世界最大級の食品用連続式マイクロ波乾燥装置を有し、安定した品質で、大量に製造が可能です。
マイクロ波乾燥とは?
原理は家庭で使われる電子レンジと同じです。素材を含む生地にマイクロ波を照射して膨化・乾燥を同時に行います。マイクロ波が食品の中心まで伝わり水分子を振動させることで急速に発熱、蒸発させ、食品を乾燥します。
マイクロ波加熱により、食品内部の水分が急速に蒸発することで水分があった部分が空隙になり、ポーラス構造が作られます。この構造を有するマイクロ波加工品は、食感が軽く、復元性のよい乾燥品となります。
マイクロ波による乾燥の特長
- 加熱時間が短く、素材の風味・色を損なわない
- 蒸発で出来る気泡の大きさをコントロールすることで、食感・比重・油戻し時間などを調整可能
- 内部も外部も同時に乾燥されるので、品質が均一で安定
- 加熱により微生物を抑制する効果あり
マイクロ波乾燥品の設計
マイクロ波加工では、ベース素材・形状パターンとも、色々なバリエーションが可能です。
製品例
カキタマフレーク/スクランブルエッグ
カキタマフレークは熱湯で復元させる事により鱗片状でつるみやとろみ感があるかき卵になります。スクランブルエッグは熱湯復元によりスクランブルエッグのような形状で滑らかな食感になります。どちらも即席麺、スープなどのトッピング素材として利用可能です。
背脂顆粒
マイクロ波加工により、高い油脂含量の生地を乾燥させることにも成功しております。この製品開発には「高油脂でも安定で、かつ油脂の形状や形残りを自由に設計できる高油脂含有乾燥物」の技術が応用されていますが、この技術は発明として平成29年度中部地方発明表彰「発明奨励賞」を受賞しています。