アメリカの健康志向トレンドをお届け!食品添加物展示会“IFT18”展示会レポート
IFT(Institute of Food Technologist)は食品に関する国際会議・展示会で、2018年は7月16日~18日にイリノイ州シカゴで開催されました。今回の出展数は1,200社、出展国は90ヶ国、学術セッションは100件、来場者が23,000名を越えるアメリカでも大規模な展示会です。太陽化学も20年以上前から出展しており、健康機能素材を中心とした提案を行っています。会場内は、新規出展、オーガニック素材、一般出展と区画分けされており、各ブースでは健康コンセプトを重視した提案が多く、日本ではまだ見られないような新たな素材が展示されていました。
目に留まった素材訴求クレーム
○○フリーやクリーンラベルなどの提案が多く、アメリカでは健康重視の需要が続いていることが伺えます。特にグルテンフリーやPlant Origin (植物由来)を訴求した素材が多数あり、カーボンフットプリントを提示した環境や社会に配慮ある素材も多く見受けられました。また、「インスタ映え」も手伝ってか、ナチュラル素材にも関わらず、ピンク色や紫色など鮮やかな色味をした食品素材を展示している会場ブースは大盛況でした。
日本では見られないユニークな素材群
イミテーションフードが大きな注目を集めており、ブースでは実際にその新たな食品を体験することができました。大豆やえんどう豆を主原料としたフェイクミートや乳フリーアイスクリームの試食は大盛況でした。乳フリーアイスクリームは、食感・味も良く、ココナッツクリームとココナッツ油脂、えんどう豆タンパク、砂糖で仕上げているとのことでした。また、グルテンフリーである豆腐から作られたジャーキーや、カリフラワーを米の代替としたチャーハンを提供している企業もあり、何れも美味しくいただきました。
植物由来のスーパーフードやスーパーフルーツのカテゴリで興味深かったのは、大麻の種から抽出したヘンプオイルとパウダーです。オメガ3やプロテインの供給源となり、汎用性が高く、認証も充実しています。また、モンクフルーツ(羅漢果)やレアシュガー(稀少糖)も砂糖の代替として注目度が高いようです。
展示ブースの自由さ
日本の展示会では見ることのない自由なブースに目がとまりました。例えば、キッチントレイラー1台をそのまま展示会場に搬入している企業や、縦の空間を活用して2階建て仕様にした企業がありました。また、2日目の午後からアルコール飲料を提供する企業もあり、海外らしさを感じました。
現地のスーパーマーケットを視察!
現地で人気のホールフーズマーケットとトレーダー・ジョーズへ行ってきました。
ダウンタウンという立地の限られたスペースにも関わらず、サプリメントコーナーは売り場全体の5分の1を占めており、多種多様なサプリメントが所狭しと並んでおりました。プロテインの品揃えが多い中、コラーゲンと他の素材をミックスしたシリーズが目を引きました(骨の強化やジョイントヘルス用途)。また、FLAX OIL & PROBIOTICSのコーナーも充実しており、食品では、健康・ビーガン志向の強めのケールチップスやのりチップス、ピザの台座がカリフラワーの食品がありました。また、Mochi Ice(薄い餅の中にアイスが入ってる)が大人気のようです。
太陽インターからのお知らせ
太陽ブースでは、注力製品であるサンファイバー、サンテアニン、サンフェノン、抹茶、NDSシリーズの他に、「サンクラン」を新規提案させていただきました。本製品はサンファイバー(グアーガム分解物)とクランベリーの2つの天然素材を1つにする事で、おトイレの悩みに対応しております。また、アメリカで展開しているシンバイオティクス素材「Regular Girl」、サンファイバー(Prebiotic fiber) + 乳酸菌(Probiotic)も注目度が高まっており、アマゾン等でもお買い求めいただけます。
出展している製品のご紹介についてはタイヨーインタナショナルインクをご覧くださいませ。
(2018月8月)