太陽化学とカテキンの研究
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『お茶を飲む』という習慣は、約1,000年の歴史を持つといわれています。その発祥は中国であり、日本へは奈良・平安時代に伝えられたとされ、鎌倉時代にはお茶の健康機能や製法が書物として残されています。書物にも記されているように、お茶が健康へ寄与する有用性については、古くから注目を集め、そして科学技術の発展とともにその機能性の解明も進んできました。
三重県に本社、研究所のある太陽化学は、三重県が緑茶葉の生産全国3位であることにも後押しされながら、コツコツと約30年前からお茶の機能について研究してまいりました。初めにその効果が見出されたのが「う蝕原因菌に対する抗菌作用」、つまり、虫歯や歯周病予防に対する効果です。その後も日本中でさまざまなお茶の効能についての研究が進められ、近年では、お茶をよく飲む地域でガンによる死亡率が低いことが報告されたり、緑茶に含まれるカテキン(茶カテキン)の一種であるEGCg という成分が、ウイルスの働きを抑えることが報告されており、科学的にも体によいことが明らかになってきています。
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今では日本での茶カテキンの健康機能性は良く知られており、茶カテキンを含むことで、脂肪を燃焼しやすくしたりコレステロールを低下させたりすることを特長としたトクホ商品も認知度が高く、人気があります。最近では、もとよりお茶を飲んでいた地域ではない欧米からも『緑茶・抹茶』が注目され、その成分である茶カテキンの健康機能性について、更に注目が集まっています。
「お茶」として飲む以外にも、さまざまなスタイルで「茶カテキン」を摂ることのできる商品開発が盛んに行われています。太陽化学もお茶の産地である三重県で茶カテキンの研究をこれからも精力的に進め、世界の皆様の健康に貢献できるような研究開発成果を生み出すべく取り組んでまいります。茶カテキンの健康機能に着目した商品開発をしている皆様、ぜひ太陽化学にお問合せくださいませ。
(2018年5月)