満足のいく睡眠を取りたい、そんなあなたにL-テアニン
日本人の睡眠
睡眠は、脳と体と心のリフレッシュにとても大切な時間です。しかし、多忙な現代人はいつも良い睡眠をとれるとは限りません。せっかく寝ても、疲労感が残る、なんだかまだ眠い、そんな睡眠では日中の活動にも影響してしまいます。ところが、日本人の約7割は、睡眠になんらかの悩みを持っていることが厚生労働省の調査であきらかになりました。睡眠の問題は、単に生活に支障が出るだけでなく、うつ病や認知症、生活習慣病などと睡眠の関係や、睡眠障害に起因する経済損失なども報告されていて、国も、国民によりよい睡眠をとることを推奨しています。
“L-テアニン”が、夜間の良質な睡眠(起床時の疲労感や眠気を軽減)をサポートする
そんな日本人の睡眠問題の助けとなるのが、アミノ酸の一種である“L-テアニン”です。“L-テアニン”はお茶に多く含まれるアミノ酸で、以前よりリラックス作用やα波の出現を促す作用が報告されてきました。睡眠に問題が生じる原因のひとつは、ストレスによって脳が緊張状態や興奮状態になってしまうことです。一方、眠りに付く際の脳波はα波が優位になることが知られています。そのため、L-テアニンを摂取すると、睡眠に関する問題にも改善が期待できると考えられました。そこで、「就寝前にL-テアニンを摂取すると睡眠状態が改善されるか」について、研究レビューにより評価しました。データベースを調査し、評価に適した文献を基準に基づいて精査した結果、最終的に2報の文献を採用しました。睡眠状態の評価は、以下の項目について2報のデータを統合し解析しました。
主観的評価(被験者へのアンケート):疲労回復感、睡眠時間延長感、起床時の眠気、夢み、入眠と睡眠維持
客観的評価(データ測定):睡眠効率、中途覚醒時間、自律神経系(交感神経、副交感神経)、睡眠時間
研究レビューの結果、就寝前にL-テアニンを摂取すると起床時の「疲労回復感」「眠気」が特に有意に改善することがわかりました。その他にも、睡眠時間延長感(実際の睡眠時間ではなく、被験者が眠っていたと感じた時間)、夢み、交感神経には改善傾向があることがわかりました。つまり、L-テアニンには、就寝前に摂取することで、夜間の良質な睡眠(起床時の疲労感や眠気の軽減)をサポートする機能があることがわかりました。